「こうこうこうすれば不登校は100%治る!」式の口車に乗らないことが大切です。

「こうこうこうすれば不登校は100%治る!」式の口車に乗らないことが大切です。頭に入れておかなければいけないのは、不登校の多様性です。あの子に効いたやり方がこの子にも通用するとは限りません。不登校には本当にさまざまな原因があります。こころの病気、発達障害、AC、イジメ、母子共依存、LGBTなどがあり、その他に、その子どもに固有の心理的な原因があります。

 

その心理的な原因も「病院の医療」が必要な場合と「教育的な支援」が必要な場合に別れます。家庭での対応も、そしてカウンセリングもそれぞれ違ったものになります。その上、「学校に絶対に行かせてはいけない時期」もありますし、「励まして登校させないといけない時期」もあります。注意しましょう。十把一絡げにああしなさい、こうしなさいと言う人は不登校を知らない人なのです。

 

また、一律に、①「登校刺激をしてはいけない」②「ゲームを含めて好きなようにさせておけ」③「不登校は自然に治る」という一連の話も信用してはいけません。不登校は対処の仕方で短くもなれば長くもなります。当然ながら適切な対処をすれば短くなりますし、不適切な対処をすれば長期の「引きこもり」にしてしまいます。

 

いま日本に最も足りないのは不登校のアドバイザーです。学校カウンセラーが詳しいかというととんでもありません。不登校児と会話したことがないカウンセラーがごろごろしています。不登校児の親と話したことがあるだけで「不登校の専門家」を自認しているのです。彼らは何も知らずに「一般論」を語るのみで、「不登校児」も知らないし、ましてや「不登校がどういうことなのか」も知りません。文科省の役人と懇意にしている学者さんも同類項です。こういう人たちがしたり顔で書いている本を信用してはなりません。

 

それでも、不登校のこういう多様性を前提にした上で、家庭で出来ることの「共通項」というのはあります。それは「子に向き合う親の態度」を変えていくことです。つまり、お父さんお母さんに接し方を変えて頂くことで、「親子関係」を変えるのです。これだけで学校復帰が実現する場合も半分以上の子どもさんであり得るのです。そして、このやり方は、こころの病気、発達障害、LGBTなど、「親子関係に原因がない不登校」にも決して悪影響ではありません。逆に、この過程で、その子どもの不登校の原因が分かる場合さえあります。

 

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  • カテゴリー: 未分類 |
  • 投稿日: 2015年01月7日 |

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