長引いたら見立て違いを疑ってみましょう!(不登校マップ)後半です!

さて、不登校マップの後半です。

 E群 親がACであることに依る子どもの不登校

次に来る不登校が、「親がAC(アダルトチルドレン)であるために子どもが不登校になる」場合です。これをE群としましょう。これも本来はC群の「心理的な不登校」に入るのですが、やはり対処の仕方が違いますので、別の分類にしています。

簡単に言うと「親が子ども時代に愛情を受けた経験が無いために、我が子へどのように愛情を注いだら良いのか分からない」のです。親は「子どもを愛せない」という秘かな罪悪感に苦しみながら懸命に努力しますが、それがほとんど的外れなため、子どもが親の愛を十分に感じることはありません。そのために「子どもは愛されようと懸命に努力しますが、報われず、疲れ果てて不登校になる」という場合です。つまり、子どもは親からの愛情に飢えて「命の泉」を涸らしてしまうのです。

親の側からみると、自分がアダルトチルドレン(AC)であるために、適切な愛情表現が出来ず、やることなすことみな子どもへの「優しい虐待」になってしまうということになります。この場合も、「親のこころ」のケアを優先して行わないと子どもが元気になるのは容易ではありません。アダルトチルドレン(AC)と「優しい虐待」については、他の記事やホームページもご覧ください。http://www.kagayake.org/ac2.html

F群 発達障害に依る不登校

さて、いちばん不登校マップのいちばん右側に位置するのが「発達障害による不登校」です。これをF群と呼びましょう。

代表的なのはASD(旧名アスペルガー症候群)と呼ばれる子供たちで、若干ですが自分のいる世界が健常児と異なります。世界が異なるというと大げさですが、この子達は、ものへの感じ方や考え方に強い個性があります。人の言っていることを言葉通り、あるいは字義通りに解釈して、その裏にある隠れた意味を理解しにくいのです。どういうことかというと、相手の言っている「皮肉」とか「冗談」とか「いやみ」とかを文字通り受け止めてしまうために、その場にふさわしくない言動をとってしまうことが少なくありません。知能そのものは概して高いので「高機能広汎性発達障害」と呼ばれたりしますが、自閉症の一種だと考えられています。

このほか「学習障害」や「トゥレット症候群」など、特有の「弱点」や「こだわり」がある子ども達で、イジメのターゲットにされてしまうことも少なくありません。また、善悪の判断がない「反社会性パーソナリティ障害」なども、この中でいちばん右に位置する障害だと言えます。

 

=輝け元気!の無料相談をご利用ください! 

A群からF群まで六つの分類をしました。この六つの分類の中でお子さんの不登校がどれに該当するのかが大切です。それが現在位置を知る事ですし、どちらに進めばいいのかを指示しているからです。とは言っても、なかなか分からないのが普通です。輝け元気!では、「まず我が子の不登校がどの分類に属するのか」、その個別相談を受け付けています。初回の相談は無料です。また遠方の方にはオンライン相談もあります。ぜひ、ご利用下さい。

=お子さん本人がカウンセリングを必要とする場合=

B群の「半分病気の不登校」とC群の「心理的な不登校」の場合は、お子さん本人のカウンセリングが必要です。親の子どもへの働きかけだけで学校復帰が可能になる場合もありますが、多くの場合、長い時間がかかります。というのも不登校の原因は多元的(原因が複数あってからみ合っている事)なため、それを解きほぐしていくには専門的な知識や経験がどうしても必要だからです。家庭内での対処だけですと、多くの場合、子どもの就学年齢をはるかに過ぎてしまい、「引きこもり」にしてしまう事が多いのです。家庭外の第三者とのパイプを作る事が是非とも必要です。

=意外に多い親御さんのカウンセリングが必要な場合=

その一方で、D群の「親の子どもへの極端な過保護または過干渉による不登校」とE群の「親がAC(アダルトチルドレン)であるために子どもが不登校になる」場合には、親御さんがカウンセリングを受けて頂くことが決定的に重要です。子どもだけがカウンセリングを受けてもまったく効果がない場合が少なくありません。

=見誤っている不登校の原因=

不登校の相談機関で相談しながら進めてきたのに、子どもが学校復帰出来ないと言う場合、もう一度、「なぜ?」と問いかけて下さい。この部分で我が子の不登校を見誤っている場合が非常に多いです。親のカウンセリングが必要なのに子どもにカウンセリングを受けさせている、という事はないでしょうか?正しい診断を受けてこそ正しい対処が可能になります。そして、正しい対処が出来れば、子どもの「命の泉」からはこんこんと元気が溢れだし、子どもは学校に復帰して、社会に巣立っていくための貴重な人間関係を学んでいくことが出来ます。

諦めずに頑張って参りましょう。

以上

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◇メール:daimon@kagayake.org

 

 

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