「何かを信じたい!でも、優柔不断な人」

=信義に篤(アツ)く忠実な人=

このタイプは、友情や信念に最も忠実です。築かれた友情関係や、自らの内に培われた信念を捨て去ることを嫌い、沈没する船と運命をともにしても友情や信念を裏切ることに抵抗します。友人にいつも真剣に関わるので、人を引きつける魅力があり、相手に対してとても忠実です。

=自分自身よりも家族や友人の方が大切?!=

責任感が強いので、何をするにも安全志向ですが、だからといってこのタイプはいつも現状維持を好み保守的だとは限りません。例えば、この世のあらゆる権威は簡単に信用してはいけないという信念を持つと、「権威」を疑い試し、それでも頑なに信用しないと決め込むようなところがあります。つまり、「信用するな」という信念に対しても忠実な訳です。だいたいこのタイプの人は自分自身のためよりも、自分の信念のために戦う傾向があります。そして、自分自身よりも、家族や友人を粘り強く守ります。

=決断を躊躇する理由には無自覚?=

このような強ささえある一方で、このタイプはいつも不安を感じ、疑い深く、決断することを躊躇する傾向があります。このタイプは自分自身につきまとっている不安自体には気付いているものの、その不安がどこからやってくるのかについては無自覚なことが多いのです。

=家族愛や友情に忠実でいたい!=

このタイプが、友人や家族に対してとても忠実なのは、心の奥底に、「誰からも見捨てられ、支えも導きもなく、置き去りにされたくない」という根源的な恐れがあるのです。自分では気が付きませんが、この恐れに突き動かされて、信じられるもの、つまり、家族や友情や、これまで培ってきて自分を守ってくれた信念に忠実でいたいと願うのです。

=自分自身を信用すると危ない!=

他方では、このタイプは、人生の気まぐれ(思いがけない出来事)や挑戦(乗り越えられそうもない困難)に、自分には一人で対応する力が無いと感じます。したがって、忠実さの裏にあるのは、「自信喪失」ということになります。言葉を換えれば、「うかつに自分自身を信用すると危ない」と感じるのです。

=自分の責任で失敗した場合が恐ろしい!=

このタイプは、自分自身の内なる導きに接触するのがもっとも難しいと言って良いでしょう。だから、自分自身の思考や判断に自信が持てないのです。このタイプが「あまり考えない」と言うことではありません。それどころか、人の何倍も考え悩みます。このタイプはまた重要な決断をすることを恐れる傾向が強いです。ただし、他の誰かに決定されてしまうことにも抵抗を感じます。誰かにコントロールされることは避けたいのですが、自分が決定してそれが失敗した場合の責任の取り方を恐れるのです。

=緊急事態にはものすごく有能な人?=

このタイプは、こうして優柔不断になってしまうのですが、意外なことに、状況が緊迫して、ゆっくり考えたり悩んだり出来ない危機的な時には、適切な対処方法を見いだし、沈着かつ冷静に行動して、危機を乗り切ることが出来ます。大概は家族や友人、あるいは自分が属している組織を守らなければならない時に、体が動いて大活躍出来るのです。なぜでしょうか?それは、考えている暇が無いので、恐れがちっとも出てこない為なのです。

=「保障」や「支援」がなくなったときに極度に弱い=

先ほども指摘しましたが、このタイプは自分の不安や自信のなさに気付いています。ですから、時間さえあれば、不安や心配に対抗するための「保障」を探します。「保障」を見つけ、十分な支援があると感じると、ある程度の自信を持って前に進めます。しかし、保障が崩れたり、支援が無くなったりすると、根源的な恐れが途端に目覚め、不安になり、自信喪失し、「自分は見捨てられてしまった!一人ぼっちの今、一体何をしたら良いというのだ!」とパニック状態になることも珍しくはありません。

=いつまで経っても来ない「大丈夫だという安心感」=

この時、このタイプが自分にしなければいけない質問は、「自分は十分に安全だと納得できるときが、この先、来るだろうか?」と言うものかも知れません。というのも、十分に安全だと自分が納得できる時など、いつまで経っても来ないからです。

=保障や支援がないからと言って計画が失敗するとは限らない=

「はたして、安心とは何だろう?」という疑問も大切です。安心とは、自らの内にある導きのことで、その導きに従おうとするときしか与えられないものなのです。したがって、この導きによって計画を立て、やれることは既にやって来たのです。保障が崩れても、必ずしも保障は必要ないのです。支援が無くなっても、計画通り行なっていけば、成功することが出来るはずなのです。保障や支援は、計画がうまく行かなくなった事がはっきりしたときに必要なもので、保障や支援がないからと言って計画が失敗するとは限らないのです。

=持ち前の危機管理能力を発揮できない!?=

このタイプは、これから起きるかも知れない「悪いこと」に対して自分がどれだけ思い煩い貴重な時間を費やして来たかに気が付くと、それが「骨折り損のくたびれもうけ」だったことを実感することが出来ます。それが実感できないと、心配してもどうにもならない事態に気を取られて、たとえば、すぐにも言葉をかけて上げなくてはならない人がいることを忘れてしまうのです。こうなると「骨折り損のくたびれもうけ」ではすみません。大切な家族や友人を窮地に追い込むことになるかも知れません。本来であれば、持ち前の「危機管理」の力を発揮して、大切な人々を救うことができたに違いないのに!!

=「存在すること」それ自体を感じ取る時間=

このような自分を責めずにはいられないような事態を招かないためには、自分自身のための静かな時間が必要です。それはテレビのバラエティ番組を見る時間ではなく、散歩や庭いじりや、水泳やヨガや、呼吸法といったように、シンプルに自分自身と一緒にいる時間のことです。こういう貴重な時間を、何かで悩んだり、何かを心配したり、計画を練ったりすることなく、「存在すること」それ自体を感じ取る時間ということなのです。

こうすることによって、このタイプは人から好かれ信頼される持ち前の善良さを活かし、自分自身を信頼し、周囲の人々に貢献できる存在に成長して行くことが出来るでしょう。

以上

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