過保護ママの典型??「自己犠牲を厭(イト)わない献身の人」、後半です!

さて、このタイプの母親の下、子どもが不登校になったら、このタイプはどのように反応するでしょうか?

=反応は二通りに分かれる=

一方では、にわかに元気づいて、本来持っている篤い同情心から出来るだけのことはすべてやろうと決心します。「私はあなたのためにすべてを犠牲にして頑張って来たのに!」と内心の怒りに燃えながら、それでも心底心配して、あらゆる可能性を検討します。他方では、ただただ気が動転してしまう母親も少なくありません。「ああ、信じられない。私はいったいどうしたらいいのだろう」と途方に暮れてしまいます。

=何の落ち度もなかったと信じたい!=

前者は強く実際的ですが、後者はそれほど強くはないので楽観的になって事態を乗り切ろうとします。それと言うのも、このタイプの母親は、両者ともに、基本的に自分は完全な母親で何の落ち度もないと信じているからなのです。そういう母親から「不登校」の子どもが出て来るとは信じがたいことなのです。

=不登校の原因はいつも多元的です=

何度も繰り返しますが、不登校は多元的で、様々な顔を持っています。多元的だという事は複数の原因が絡んでいることの方が多いという事です。ですから、ここでも不登校マップのA群からF群までの要因を子細に検討してみる必要があります。精神的な病の可能性もあり(A群)、心理的な原因があって体調不良を起こしている(B群)かもしれません。また、まさに心理的な問題(C群)かもしれませんし、なかでも共依存(D群)を起こしているのかもしれません。あるいは、思春期になって何らかの発達障害が発現した(F群)のかも知れません。

=過保護には成れても過干渉にはなれない!=

ですが、親がAC(アダルトチルドレン)だというE群の可能性だけは排除して考えて良いでしょう。ACの親は「過干渉」にはなれても「過保護」にはなれないからです。このタイプ「自己犠牲を厭(イト)わない献身的な人」は、逆に、「過保護」には成れても、「過干渉」にはなれないのです。まあ、猛烈な「過保護」というのは、「過干渉」に似てくることは間違いありませんし、子どもに与える悪影響はほとんど同じと言っても良いでしょう。しかし、親の心理的な態度として、このタイプはジャンヌダルク型の「過干渉人間」にはなれないのです。

=不登校の主因になり得る!!=

この「自己犠牲を厭(イト)わない献身的な人」の母親のもとで子どもが不登校になると、なんらかの形で養育が「過保護」になっていたという側面が付きまといます。側面にはとどまらず、子どもの不登校の「主因」であることも少なくありません。そうです、母親が過保護であるだけで、子どもが不登校になるという事は往々にしてあるのです。

=偽りの自己イメージ=

もし自分が性格タイプとしてこの型に当てはまると感じたら、まずは自分の養育に「過保護」がなかったか静かに振り返る必要があります。過保護と言うのは子どもへの犠牲的な愛のように見えますが、実は、自分さえ満ち足りていればよいとする利己的なもの、敢えて言えば「欲のようなもの」かもしれません。なぜかと言うと、犠牲的になればなるほど「自分は無価値ではないか」という根源的な恐れから離れることが出来るからです。そして、「私は愛情が豊かで、人への思いやりに満ち、私心(利己的な心)がない」という偽りの自己イメージを強めていくのです。

=長い間、愛情を求めて苦しんできた!=

しかし、このタイプの本質は、その欺瞞(ギマン)的な「自己イメージ」の下にある「無条件の愛」です。皮肉なことに、自己イメージがあまりにも強烈なために、このタイプはなかなか自身の本質に近づくことが出来ません。でも、勇気をもって自らの心の闇に入って行くと、「利己的であってはいけない」「自分自身を癒(イヤ)してはいけない」「人のために純粋に献身しなければならない」という強烈な思い込みが、すべて私心(利己的な心)から来ていることが見えてきます。こうした思い込みを手放すことによって、初めて、いかに長い間、愛情を求めて自分が苦しんできたかに思い至ることが出来ます。逆説的ですが、このようにして初めて、このタイプは自身の痛みと価値を同時に認め、「無条件の愛」つまり、報酬を期待せずに、人を愛することが出来るようになります。

=マザー テレサ=

インド/ポンペイの貧民屈で布教活動を始めたマザーテレサと言う人が居ました。私はこの性格タイプを持つ人を見ると、このマザーテレサの姿を思い出します。「献身」と言う言葉が思い浮かびます。また、「謙虚」と言う言葉も浮かんできます。そして、その「崇高さ」に心打たれます。

「どれだけ多くを与えたか、ではないのです。どれだけ心を込めたかが大切です」とマザーテレサは言いました。

=良き親の体現=

「自己犠牲を厭(イト)わない献身的な人」は、精神的に成長すると、誰もがこんな親で居て欲しいと願うような「良き親」の体現なのです。自分をありのままに見てくれる人、限りない共感をもって理解してくれる人、果てしない忍耐力をもって助けてくれる人、真の勇気と励ましを与えてくれる人、喜んで手を貸してくれる人です。

=心がとても大きく開いている=

一方で、いつ、どのように子どもの手を放すべきか正確に知っています。心がとても大きく開いているために、私たちの心をも開いてくれる人です。より深く、より豊かな人間になるための方法を教えてくれる人なのです。                                                                                                                                 以上

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