遊離型の最後はThe Dramatic!「自分らしさにこだわる個性派」の登場です。

=自分らしさにこだわり抜く個性派=

大分類の遊離型に属する性格タイプで、前々回は「人がうっとうしい思考回路型」、前回は「心の中で遊ぶ平和主義者」を扱いましたが、今回のこの「自分らしさにこだわり抜く個性派」も、人と自分との間に距離を取りたい、あるいは、一線を引きたいという点で、「遊離型」に属します。しかし、他の二つが、「あまり感情に流されることの無いようにしたい」と思うのに対して、このタイプはむしろ、「そう出来るのであれば感情的に反応したい」と思っています。これは、言葉を代えると、このタイプが「生きることに過敏でありたい」と願っていると言って良いでしょう。

=男子よりも女子に多い?=

「思考回路型」が女子よりも男子に多いと書きましたが、この「自分らしさにこだわる個性派」は、男子よりも女子に多いような気がします。ただ、そう感じられるだけで、実際にはそれほどの差はないのかもしれません。

=容姿にも恵まれた目立つ人が多い?=

男子もそれなりに目立つのですが、このタイプの女子はかなり目立つ人が多いように感じます。大変に個性的で魅力的です。読んでいって「女の子」のイメージばかりが浮かぶ方は、注意して、このタイプには男の子も少なくないのだと時々思い出しながら読んで下さい。

=「自分は他の人と違う」=

このタイプの人はかなり早い時期から「自分は他の人と違う」と感じ始めます。人と違う自分をだれも理解してくれない、そうして「自分がほかの子と違うために両親も自分のことを愛してくれない」と感じることが多いです。

=自分には何か欠陥がある?=

三歳の頃から気にくわないことがあると、もう一度最初からやり直さないと気が済まない性分が出てきます。たとえば、お母さんが自分を玄関口において先に車に行ってしまったりすると、泣いて怒ってお母さんを呼び戻し、手をつないでもらって車まで行き直すというような自己主張が出てきます。そして、この自己主張のせいで人にとても批判的になるのですが、同時に「自分は他の人とうまくやっていくことが出来ない。自分には何か欠陥がある」とおぼろげながら感じるのです。

=自分自身に正直!=

このタイプは傷ついたときに「誰も自分を慰めてくれない。少なくとも自分が気に入るようには慰めてくれない」と悲嘆に暮れます。だから、自分で自分を慰めるしかなく、そういう時には自己陶酔的になりやすいです。とは言え、このタイプは基本的には自分に正直です。

=痛ましい体験にも耐えようとする!=

自分の気持ちを敏感に受け止め、ごまかしたり体裁を繕ったりすることなく、自分自身を見つめようとします。ですから、他のタイプだったら参ってしまうような痛ましい体験でも、逃げずに見つめ、妥協せずに苦しみに耐えようと頑張ります。

=積みあがる巨大なストレス=

しかし自己主張できるのはだいたい母親に限られていて、外に出ると、集団の中では「自分はうまくやっていくことが出来ない」と感じて、不機嫌そうにおとなしくしていることが少なくありません。しかし、時に、にこにこと作り笑いをしていることもありますが、とても無理をしている場合が多いのです。この無理が次第に積みあがって巨大なストレスになっていきます。

=芸術的な才能に恵まれているのに!=

このタイプは、独特の美意識があるため芸術的な才能に恵まれていることが少なくありません。ですが、表現に対する自分の要求水準がきわだって高いために、自分の作品に満足するということが少ないのです。たとえば夏休みの宿題の「自画像」を、徹夜して何回も何回も描きなおした末、登校前にせっかくの作品を破り捨ててしまったりするのです。「満足できない作品を提出するくらいなら出さない方がましだ」ということなのです。わっと泣いてベッドに倒れこみ一日中泣いているなど、親にしてみれば理解しがたい行動に見えることでしょう。「あんなに良く描けているのに!なぜ破り捨ててしまうのだろう?」と。

=独りで居たい訳ではない!=

このタイプが「自分は人とは違う」と感じるのは確かですが、だからと言って、本当に独りで居たいという訳ではありません。自分が人付き合いで酷く不器用なことを知っていればいるほど、自分を理解してくれる人と繋がりたいと強く願っているのです。

=白馬に乗った王子様を待っている!=

このタイプはいわば「きついロマンティスト」で、誰か理想の人が自分の人生に現れて、これまでそっと胸の奥底に隠してきた秘かな自分を理解し評価してくれることを待ち望んでいるのです。まるで白馬に乗った王子様が悲惨な境遇にいる自分を救い出してくれるのを待ち望んでいるかのようです。

=真実を打ち明ける!=

「この人が私の理想の人だ」と思い込むと、友人であれ恋人であれ、自分の身に起こった恥ともなりかねない極めて個人的なことを進んで打ち明けます。自分の体験の真実を、この人なら理解してくれるに違いないと信じるからです。

=人は辟易(ヘキエキ)して引いてしまう=

しかし、現実には、こうした繊細で自己陶酔的、同時にドラマチックな告白に、心から共感できる人は稀です。このタイプは、相手の共感や同情が不十分なことを鋭く感じ取り、相手の常識的な反応を平凡だと言って軽蔑したり、時には憎んだりするのです。

=私は人と違って特別だ!=

そして、「自分が人といかに違うか」ということを軸に、また「自分らしさ」を築きなおしていくのです。それはあたかも自分自身に対して次のように言っているかのようです。

「私は私だ。誰も私のことを理解しない。私は人と違って特別だ!」。

ちょっと長くなりましたので、この辺で一区切りつけます。次回の後編をお楽しみに!

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  • カテゴリー: 未分類 |
  • 投稿日: 2019年12月20日 |

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