子どもの「性格タイプ」を理解しないと不登校は解決しない?!

=起こった出来事との関連で考えると的外れ?!=

数多くの不登校の子ども達と20年も接してくると、不登校になりやすい「性格」というのがあることに気が付きます。この子には、こういう事や、ああいう事が起こった、だから不登校になった、という出来事中心の見方は、むしろ表面的で、どうも的外れなことが多いのです。

=間違ってしまう原因主義=

心理的な不登校(不登校マップでB群とC群)で特にそうなのですが、「その子が体験した出来事との関係で不登校になったりならなかったりするのであって、その子の『性格』とは関係がない」と考えると、その子の不登校の真の原因を掴むことが出来なくなりますし、当然、その子への対処の仕方も間違ってしまうことになります。

=同じ出来事なのに「性格」によって受け止め方が違って来る=

つまり、不登校というのは、同じ出来事を体験したのに、ある性格の子は非常に大きなショックを受けて不登校になり、別の性格を持った子は、こともなげにその体験を乗り越えていくということなのです。同じ出来事でも、子どもそれぞれで体験の真実は全く違っているのです。

=首をかしげる元気で勝気なお母さん=

我が子が不登校になった時、あの出来事がショックだったのだろうか、いや、この出来事がショックだったのだろうかと、親は誰しも色々な出来事を思い返して首をかしげることが多いのではないでしょうか。ことに元気で勝気なお母さんだったりすると、「不登校になるような出来事は無かった。親としては原因として思い当たる節は全然ない」と首をかしげるばかりという事が少なくありません。父子の関係でも同じことが言えます。

=性格タイプは遺伝しない?!=

我が子が親と同じ性格タイプだと、何が原因なのだろうか、あの時の出来事がショックだったのではないだろうかと考えて、それが正解という場合は結構あります。ですから、もし『性格』が遺伝するのであれば、これはなかなか助かります。ところが、私の観察ですと、『性格』というのは遺伝しないようです。先ほどの例だと、元気で勝気なお母さんの下に繊細で神経質な子が来たり、逆に、神経質で繊細なお母さんの下に元気で勝気な子が来たりすることが多いのです。もちろん、親子の性格が良く似ているという場合もあるのですが、数は少ないのではないかと感じます。これは、同じ夫婦の下に生まれた3人の兄弟姉妹がそれぞれ全く別の性格タイプを持っていることが多いことを考えれば納得しやすいですね。

※一卵性双生児は同じ性格タイプを持っていますが、二卵性双生児は別々の性格タイプをもって生まれてきます。

=ホーナイの性格心理学=

ホ~ナイという心理学者が人の性格をまず大雑把に①自己主張型、②協調型、③遊離型に分け、さらにこの3タイプそれぞれをまた三つのタイプに分類して、合計で9つの性格タイプで人間の性格を分類しています。

=自己主張型(他者に対抗する)=

自分と人との関係のベースになっているのは、「自己主張」です。その「自己主張」の仕方が、「人の注目を惹きたい」「人を楽しませたい」「人を支配したい」というように、三様に分かれるのですが、共通するのは、「自分が中心だ。ここで重要なのは自分だ」と無意識に感じる事です。つまり、人との「場」で自我を拡張させるのですが、必ずしも人の気持ちが分からないという訳ではなく、本当に意外ですが、「自分が何を感じているか」分からない、「本当の自分の気持ち」に触れにくいという欠点を持っています。

=協調型(他者に近ずく)=

自分と人との関係のベースになっているのは、「コミュニケーション」です。その「コミュニケーション」の仕方が、「人との間で理想を実現したい」「人の助けになりたい」「人の意見を聞きたい」というように、三様に分かれるのですが、共通するのは、「どうしたら人の期待に応えられるだろう。どうやったら責任を果たせるだろう」という感じ方です。つまり、何が正しいのか、何が理想なのか、その思うところ(超自我と言います)に従いたいと感じるのですが、これは人に対していつも協調的だという事を意味しません。その「コミュニケーション」の背後には、「この人たちより自分の方が上だ」という優越感があり、自分ではそれに気が付いていない場合が多いのです。

=遊離型(他者から離れる)=

自分と人との関係のベースになっているのは、「距離」です。物理的な距離であり、同時に心理的な距離でもあります。つまり、「ここで起きている事と自分とは関係がない。自分はこの人たちとは違う」と感じるのです。このように距離を取ってどこに向かうか、「空想の自己に溺れていたい」「すべて理屈(理論)で解決できる世界に逃れたい」「内面的な聖地で遊んでいたい」というように、三様に分かれるのですが、共通するのは、「現実世界のストレスから逃れて、別世界に入りたいと願う事」です。その背景には、意識している自分と無意識の中にとどまっている気持ちや考え、衝動と言ったものとの間に、はっきりした境界が存在しないという問題があります。

=不登校は「遊離型」に多い=

皆さんも容易に想像がつくと思うのですが、「不登校になりやすい性格」は3番目の「遊離型」に一番多いです。それも圧倒的に多いと言って言い過ぎではありません。

次回から、この遊離型の性格タイプを解説していきたいと思います

  • カテゴリー: 未分類 |
  • 投稿日: 2019年10月27日 |

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