アダルトチルドレン(AC) 「子を持つ親のための自己診断テスト」(第2回)

=自分はいわゆるAC(アダルトチルドレン)に該当するのだろうか?=

こういう疑問をお持ちの方は、子を持つ親の中にも少なからずいらっしゃるでしょう。あるいは、なぜだか分からないが「いつも苦しい」、「幸福を感じることがない」、「虚しさが募(ツノ)る」等々、自分では説明のできない寂寥(セキリョウ)感や無力感に苛(サイナ)まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

=我が子を愛さない親なんて居ない!という思い込み=

ホームページの「優しい虐待」の項で指摘しましたが、もしあなたがアダルトチルドレンだとすると、子どもさんに対して我知らず「優しい虐待」をしているという事態があり得るかもしれません。自分では他の親が我が子を愛するように、自分も我が子を愛しているとしか考えられない場合も少なくないのです。むしろ、「我が子が可愛くない」、「子育ては苦痛だ」、「ベタベタされるとゾッとする」など、正直に自分自身を見つめられる親のほうが少ないでしょう。それは、我が子を愛さない親なんて居ない!という思い込みが、この世間ではまかり通っているからです。

=ある種の絶望感に苛まれている?=

ふーと息を吐きながら、自分自身を見つめてみましょう。もしかしたら、「自分は決して幸せになることはないだろう」という強い確信をもって生きているということなのかもしれません。そして、こういう方は、「あと何年生きなければいけないのだろう」という虚しさや、「輪廻転生なんて冗談じゃない、この人生一回きりで終わりにして欲しい」というようなある種の絶望感に苛(サイナ)まれている自分を見つめることが出来るかもしれません。

=子どもには何不自由ない生活をさせてきた?=

他方で、自分では他の親と同じように出来る限りのことをして上げてきた、何不自由ない生活をさせてきた、むしろうちの子は他の家庭よりも恵まれている、と感じながら、「それにしても私の人生には喜びがないなあ」とか、「私は自分の子供時代をよく思い出せないなあ、どうしてだろう?」とぼんやり感じる方もいらっしゃいます。

=思い出そうとするとブラックアウト?=

もし、こんな風にお感じになる方は、もう一度、下記の「自己診断テスト」を見直してみる必要があるかもしれません。そして、このテストでご自分と子どもとの関係を見直すと同時に、ご自分の子ども時代と親との関係を思いだしてみてください。心の中が真っ暗になって何も見えないということはありませんか?

=自分の胸に静かに問いかけてみること=

そして、「私は人間として今、幸せだろうか?」、「喜びが溢れてきた事があっただろうか?」、「私は親から苦しくなるほど抱きしめられたことがあっただろうか?」など、今度は我が子から離れて、ご自分の胸に静かに問いかけて頂きたいと思います。

=けっして自分を責めない=

まず大切な点は、我が子に愛情が感じられないからと言って、けっして自分を責めてはならないと言うことです。

子を持つ親のためのAC自己診断テスト

※ご注意ください。この「診断テスト」は、「お子様を持つ親」が対象です。独身の方、あるいは子どものないご夫婦には適用できません。前回の「一般用チェックリスト」をお使い下さい。

まったくその通りだ                         4点

たいがいはそうだ                            3点

めったにそうではない                     2点

まったくそうではない                     1点

【1】子供の親に対する愛情は結局「依存心」でしかないと思う                          点

【2】 私は自分の子供時代が幸せだったとは思えない                            点

【3】 我が子に対して何というか「違和感」がある                               点

【4】 もっと若い頃から子供は嫌いだった                                             点

【5】 生きることに特別の価値があるとは思えない                               点

【6】 我が子と話しているととても疲れる                               点

【7】 自分の子供時代を考えると、今の子供ほど親に依存していることはなかったと思う       点

【8】 子供を愛する気持ちは、ほとんど義務感のようだと思う                           点

【9】 本当のところ私は子供とどうやって接していいか分からない                     点

【10】 どうと言うこともないのに、時々とても悲しくなる                                点

【11】 親孝行が大切だというのは、社会的な取り決めのようなものだと思う                        点

【12】 実を言うと我が子がかわいいと思えない                                     点

【13】 私は自分自身の子供時代を良く思い出すことが出来ない                          点

【14】 我が子を叱っているうちに何を叱っているのか分からなくなる               点

【15】 子供時代も親になった今も生きることに喜びを感じていない                  点

【16】 泣いて謝っている我が子に気が付いて驚くことがある                             点

【17】 子供を叩いたりつねったりしたいという衝動がわきあがって抑えることが出来ない         点

【18】 私は自分の父母が嫌いだ                  点

【19】 我が子と外出するといつの間にか子供の存在を忘れてしまうことがある     点

【20】 喜んで甘えてくる我が子に鬱陶(ウットウ)しさを感じる                      点

【21】 子供は多かれ少なかれ子供という役割を演技している。自分がそうだったように        点

【22】 何かというと言葉で我が子をバカにしたり怒鳴ったりして存在を否定してしまう        点

【23】 私は何でも比較的一生懸命にする方だが、その割に達成感や充実感は小さい         点

【24】 子供の食事や衣服の世話をすることに苦痛がある                                     点

【25】 子供が自分に甘えてこないように我知らず警戒しているのかもしれない         点

合計点     点

●合計点が76点以上100点のかたは、典型的なアダルトチルドレンかも知れません。

● 51点以上75点以下のかたは、アダルトチルドレンの要素をお持ちかもしれません。

● 25点以上50点以下のかたは、おそらくアダルトチルドレンではないでしょう。

=生きる意味をあきらめないで!=

子供と一緒であろうとなかろうと、もしあなたが生きることに「虚(ムナ)しさ」や「苦しみ」があるとしたら、あなたのこころはケアを必要としているのです。

こころのケアを必要としているのは、まずは「親のこころ」なのです。

輝け元気!は、「親のこころのカウンセリング」を用意しています。

◇NPO輝け元気!の無料相談

◇所在地:横浜市青葉区美しが丘西

◇最寄り駅:東急田園都市線(横浜市営地下鉄)あざみ野駅または小田急線新百合ヶ丘駅

◇遠方の方には、オンライン相談(電話相談)もあります。

◇お申し込み:daimon@kagayake.org

  • カテゴリー: 未分類 |
  • 投稿日: 2019年08月3日 |

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