子どもを不登校にしやすい親の性格と不登校になりやすい子どもの性格!後半です。
=子どもの問題か?親の問題か?=
不登校の原因というのは、病気や心理的な問題、あるいは発達障害があって学校や人間関係に馴染めないなど、子ども本人が問題を抱えている場合が多いですが、他方では、親と子の関係に養育上の困難があって、子どもが不登校と言う形で自分にとっての問題を解決しようとしているという場合も少なくないです。その中には、もっぱら親が問題を抱えているという場合もあるのです。
=親子のそれぞれの性格が接着剤になっている?!=
その上、原因は一つではなくて、たいてい二つ三つ、あるいはそれ以上の問題が絡まり合っています。そして、この絡まり合いの中で、まるで接着剤のように問題をくっ付けて「不登校」という形にしているのが、子どもの持っている「性格」と親の持っている「性格」だと言えると思います。
=親のカウンセリングが必要だった!=
ですから、面白いもので、親子それぞれが持っている性格タイプが分かると、絡まり合っている問題がはっきり見えてきたりします。逆に、性格タイプが分からないと、問題がはっきりとは見えてこないため、いつまで経っても原因が分からず、有効な対処が出来なくて、解決に長い時間がかかってしまう事も少なくありません。具体的には、子どもが問題を抱えていると思ってカウンセリングを必死に続けてもらちが明かず、親のカウンセリングに切り替えたら間もなく子どもが学校に通い始めた、と言うことが実際に起こるのです。
=9つの「性格タイプ」=
さて、最後に復習を兼ねて、三つの大きな分類が更にどのように9つの性格タイプに分かれるか、見て行きましょう。
①「自己主張型」 「不安や脅威」を感じると相手に対して「攻撃的」になります。
「上昇志向の目立ちたがり屋」
「人をもてなすエンターテイナー」
「自己主張する仕切りたがり屋」 ← 不登校児の親に多い性格タイプ
②協調型 「不安や脅威」に対して「交渉的」になります。
「正義を実現したい理想主義者」
「自己犠牲を厭わない献身の人」 ← 不登校児の親に多い性格タイプ
「何かに忠誠を誓いたい懐疑の人」
③遊離型 「不安や脅威」に対して「逃避的」になります。
※下記三つとも不登校の子どもに多い性格タイプです。
「人がうっとうしい思考回路型」 将来を怖れ引きこもる事で不安や脅威に対処する
「心の中で遊ぶ平和主義者」 現実を見て見ない振りをする事で不安や脅威に対処する
「自分らしさにこだわる個性派」 平凡だ!と人を内心で軽蔑する事で不安や脅威に対処する
=親が自分の性格タイプを知る事の大切さ=
子どもの性格タイプを理解すること以上に、親としての自分の性格タイプを知る事が大切です。不登校と言う問題を解決するには、多かれ少なかれ親子の関係を変えていく必要があるからです。そして、親子関係を変えるには、自分の欠点や弱点を子どもよりも親が先に知っていないとなりません。子どもの欠点や弱点を矯正したり克服させたりするには大変な手間暇がかかる上に、とてもリスキーです。その前に、まずは、親が自分の欠点や弱点を治す方がはるかに安全だし効果的です。こんなことも考えながら、日々、子どもに向き合いたいものですね。
以上
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- 投稿日: 2019年05月3日 |