もう一度!!アダルトチルドレン(AC) とは?毒親とは? 感動の後半です。

前半から続きます。

=自分は毒親なのではないか?という健全な疑問=

日本の現代社会では、自分はアダルトチルドレン(AC)ではないか?つまり、自分は「機能不全家庭」で育ったのではないか?あるいは、自分の親は毒親だったのではないか?という疑問を持つ人や、逆に、いま子育てをしている自分の家庭は「機能不全家庭」ではないか?自分は毒親なのではないか?と恐れる親も少なくないように思います。

こういう疑問や恐れを持つこと自体、私はとても良いことだと思っています。と言うのは、もし自分がアダルトチルドレン(AC)ならば、いま自分がしている子育てはひょっとして「優しい虐待(暴力のない虐待)」なのではないかと気が付けるかもしれません。また、ひょっとして自分の家庭が「機能不全家庭」なら、子どもがアダルトチルドレン(AC)になってしまうかもしれないと、その危険性に気が付けるかもしれないからです。

=分かりにくい「自分の事」=

とは言っても、自分がアダルトチルドレン(AC)なのか、そうではないのかという事も、自分の家庭が「機能不全家庭」なのか、そうではないのかということも、そう簡単にわかることではありません。なぜなら、誰しも自分が育ってきた家庭が標準的な家庭だとどこかで思っていますし、そう思うからこそ、それと同じような標準的な家庭を作ろうとするのが自然だからです。

また、ふとしたことで他の家庭や親子関係を見た時にも、「ああ、どこの家もおんなじね。うちと同じことをやっている」と感じたことは誰しもあるのではないでしょうか?しかし、本当に同じようなことをやっているのか、実は「優しい虐待(暴力の無い虐待)」をしているのかは、外見的なことでは分かりません。

=親がそうだったように子どもも「命の泉」を涸らしてしまう!=

親は愛情がなく形だけ普通に取り繕っているだけかもしれませんし、子どもはそういう形を受け入れつつ、実は本当の愛情に飢えているかもしれません。そして、親は、自分の愛情のなさに気が付かず、子は自分の愛情飢餓感に気が付かないという事も少なくないのです。そういう子どもは我知らず心の元気を失い、疲れ果てて不登校になりやすいです。愛情をもらえないので、「命の泉」を涸らしてしまうのです。

=何が家庭を機能不全にしてしまうのか?=

さて、なぜ機能不全家庭になるのか、その要因として次のようなものが挙げられますが、ここでは「昔ながらの要因」と「現代的な要因」とに分けて考えます。

「昔ながらの要因」

1.親の依存症:アルコール依存症、ギャンブル依存症

2.親のライフイベント:事故や病気による親の死亡、親の浮気、両親の離婚、親の再婚

3.親から子への虐待:精神的な虐待、肉体的な虐待、性的な虐待、家庭内の暴力(ドメスティック バイオレンス)

4.家庭の貧困:サラ金地獄、生活困窮

5.その他:望まれない出生、不遇な里子体験

「現代的な要因」

1.親の依存症:ゲーム依存症、薬物依存症

2.親のライフイベント:子を残しての母親の自殺

3.親から子への虐待:両親の不和、母子共依存という虐待、親が子を精神的に見捨てる事(ネグレクト≒育児放棄)

4.家庭の貧困:生活苦を伴う家族の病気(難病、親の介護)、

5.その他:嫁姑(ヨメシュウトメ)問題、親がカルト宗教にのめり込む

現代的な要因では特に、その家庭を構成する親、または祖父母などが、機能不全家庭で育ったという事が少なくありません。

=「両親の不和」などは昔からあったではないか!=

もちろんそうです。そういう意味では「嫁姑問題」なども昔ながらの問題ですが、大家族から核家族へ、専業主婦家庭から共働き家庭へ、晩婚化と少子化、等々の時代の変化が新しい家族問題を引き起こしているので、ここでは昔ながらの問題とは区別しました。実際、問題はより深刻になっているのですが、紙数が足りないのでここの議論はまた別の機会に譲りたいと思います。

=確かめたい生い立ちと現在=

さて、一つ一つ、自分の育った家庭に該当するかしないか、確かめてみてください。あるいは今、ご自分が親として子育てをしている家庭にこのような要因はないでしょうか。例えば、「両親の不和」などはどうでしょうか。夫婦喧嘩は犬も食わないなどと言われますが、子どもへの悪影響としては非常に大きな要因です。犬は食わなくても、子どもはたらふく食べているかもしれません。

=母親も子殺しに加担している?!=

また、「躾(しつけ)」として為される暴力は軽く見られがちですが、子殺しの当事者(親)が良く言うのが「ただの躾(シツ)けだ」という言葉です。そして、母親も子殺しに加担しているのが現代の特徴です。

=母子共依存も虐待に入ります=

それから「母子共依存」も自覚が持ちにくい「虐待」です。過干渉で子が親の奴隷になる場合も、過保護で親が子の奴隷になる場合も、立派な虐待です。

=子を殺しての母親の自殺?!=

これらはみな、大家族から核家族へ、専業主婦家庭から共働き家庭へ、晩婚化と少子化、等々の時代の変化を反映してより過激になり、より多くの負担を母親に求めるという形になっています。マスコミが報道しないので知られていませんが、「子を残しての母親の自殺」の増加がそれを表しています。

=毒親を赦(ユル)す必要などない!?=

私もスーザン・フォワード女史のいう事は良く分かります。特に日本のカウンセラーは、クライアントの心の傷(トラウマ)を癒すためには「赦(ユル)し」が不可欠だと考得る人が多くて、トラウマとそれを残した親の虐待を十分に掘り下げていません。それが不十分なまま「赦(ユル)せ」と言われるのですから、クライアントはたまったものではありません。不十分なカウンセリングはクライアントを更なる苦しみに突き落とします。親を赦せない私は、やっぱり何と親不孝な子だろうと、ますます自責の念と罪悪感に駆られるからです。

=毒親もまたアダルトチルドレン(AC)!=

毒親をもし十分に掘り下げて考えることが出来れば、その毒親もまた過酷な虐待を耐え忍んで生き抜いたアダルトチルドレン(AC)だという事が分かります。

=A子さん、母方の祖母が亡くなって=

A子さんは毒親の無視と無関心に苦しんだアダルトチルドレン(AC)です。生まれた我が子に愛情を感じることが出来ず、私のところを訪れました。当初は、A子さんの母親が自分を愛さなかったのは、自分がいけない子だったからだと固く信じていました。色々とお話を伺っているうちに、A子さんは母方の祖母が亡くなった時の事を思い出しました。それほど昔の事ではなかったのですが、A子さんはすっかり忘れていたのです。祖母の葬儀が行われた後、A子さんは実家に寄ったのでしたが、お母さん(母親)がほっとした明るい表情を見せていたことに気が付きました。

=A子さんの述懐=

「母は赤ん坊を抱いたことは一度もなかったのですが、その日は娘を抱き上げました。母は祖母が死んだことを喜んでいたのだと思います。初めて、祖母の呪いから解放されたように感じていたのではないでしょうか。母は私の目を見ることはほとんどなかったのですが、その日は私の目を見て、この子は何か月?と聞きました。いま私は、母も私と同じだったのだと気が付きました。母も私と同じように娘の私をどうやって可愛がったらいいのか分からなかったのだと思います。私がそうだったように、きっと私のことを異物か何かのように感じたに違いありません。それは、きっと母のせいではなかったのです。そして、私のせいでもなかったのです」。

=毒親なんていない!=

毒親もまた自分と同じアダルトチルドレン(AC)なのだと悟ることは、ACが癒されるためにどうしても必要なプロセスの様に思われます。

 

毒親に苦しんだ皆さん、そして今も毒親のトラウマに苦しむ皆さん、毒親を憎み続ける事も必要ですが、それ以上に、毒親のことを理解しようとすることも必要です。それさえできれば、子どもを愛することは十分に出来ます。愛することが出来るという事は、あなたも幸せになる事が出来るという事です。

以上

 

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